家事・育児分担の問題が離婚に発展するのは珍しいことじゃない事実

離婚理由

いまだに世の中の父親には男は仕事、女は家事・育児、と思っている人も多いんじゃないんでしょうか?

 

私も専業主婦時代はそれでいいと思っていたというか、仕事してお金を稼げないからか家事や育児を完璧にすることが私の仕事と思ってました。

 

けどね、状況は変わるんですよ。

夫婦二人の生活から子供が一人増え、二人になり、三人になり。

 

妻側は赤ちゃんから成長していく子供とともにお母さんとしてのスキルも否応なく上がっていく。育児の大変さ、家計の大変さ、うれしいことも直にに感じるけど、大変なことも直に感じる。

 

だけど、家事と育児にかかわらないお父さんは現実に何が起こっているか見ているようで見ていない。家事・育児にかかわろうとしないからスキルアップのチャンスもないし、どんなに大変なことがあるかきっと思いもしない。

 

そうやって小さなひずみが蓄積して年単位で大きな溝になっていく。

それが、家事・育児に関わらないお父さんがある日突然妻に離婚を切り出される原因。

⇒はい、うちです。

 

たかが家事と育児。それがなぜ離婚原因になることがあるのか?

このことについてニュース記事とともにご紹介します。

 

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男性も家事や育児をするのは当たり前

2021年11月13日Yahoo!ニュースにこんな記事がありました。

 

育休とった夫に「愛情増えた」妻は2割 15%は「愛情減った」、それぞれの理由は 専門家「育休は入り口」育休とった夫に「愛情増えた」妻は2割 15%は「愛情減った」、それぞれの理由は 専門家「育休は入り口」⇒現在この記事は削除されています。

 

育休とってくれるだけでもありがたい感じはありますが、そこで愛情が増えるのは妻とほぼ同じがそれ以上の働きをしていたり、子供の面倒をよくみてくれたり、「自分ごと」として積極的にかかわってくれた場合です。

 

せっかく育休をとってくれても逆に「愛情が減った」残念な結果になってしまうのは、5日未満の短期の育休では妻の代わりや助けとして全然足りないことや、実家任せで何もしないとか、育休あけたら家事育児をしなくなってしまった事が原因です。

 

産後は体がきついんです。

私なんて産後に分娩室から部屋に戻るときは車いすでした。(みんなそうなのかな?)歩くだけでも大変なんです。

 

産後に赤ちゃんの検診で病院に行く時も30分ほど車にのって出かけただけでどっと疲れました。赤ちゃんが生まれた瞬間から不眠不休の育児が始まってるんです。

 

退院したら赤ちゃんのお世話があるのに、さらに家事までのしかかってくる。

もうね、赤ちゃん生んでお母さんになったら休めるときなんてないんですよ。

それを何もしなくても子供が生まれたから「お父さん」という称号をもらっただけの男性にはどんなに体と気持ちがしんどいかが理解されてないんですよね。

(すべてのお父さんがそうだとは言いませんが、少なくともうちの場合はそうでした)

 

で、このYahoo!の記事にも書かれてますが、育休取得は「入口」にすぎない。ということです。

 

育休中に「いかに子育てが大変か」「家事と同時並行でこなす苦労」を実感し、育休後に職場復帰しても継続して家事や育児に関わらないと妻の苦労を分かち合えないし、助けにならないし、助けてもらえなければ夫に失望していくだけなんです。

 

念のため、として書かれてあるのだけど「子育てや家事に関わるのは当たり前です。自慢気な言動は、妻の神経を逆なでします」とあります。

念のためって書いてあるってことはもはや「言わなくてもわかってると思いますが」という「当たり前のこと」という前提です。

 

まさに!ま・さ・に!うちがそうでした。

子供をお風呂にいれてくれたら「お風呂いれてやったぞー」と自慢げ。

会社の人にも「夜中は俺がミルクあげとる」とか自慢。

 

いや、夜中の一回だけやし…

私は一日何回ミルクあげて哺乳瓶洗って消毒してると思ってんの?(心の声)

 

洗濯もの干したら「どうどう?ほめて!」って言ってくるし。

はぁー?私は毎日やってるし、たたむとこまでやってるけど?(心の声)

 

子供が大きくなっていく過程でてでくる問題に一緒に悩み、ともに解決してくれるパートナーでなければ信頼無くすともに愛情も薄れていきます。

 

大事なのはパートナーへの「ありがとう」

夫が仕事をしてお金を稼いでくれて、妻が専業主婦で家庭を守ってくれている。

昭和でよくあった家庭の構図でした。

 

でもね、この昭和の関係性が成り立っていたのはご近所で一緒に子育てしてたり、祖父母と同居で子供の面倒を妻以外も見てくれる人がいた、というのがあったからだと思うんです。

 

でも、今はどうでしょう?

我が家なんて一人目が生まれてから3回転勤がありました。

その都度ご近所との関係も一から作り直し、ママ友も作り直しです。

 

特に我が家は短期間での転勤で1年以内に移動になったこともありました。

小さな子供を抱えての引っ越しの荷造りがどんなに大変だったか。

知らない土地で子供を育てる事にどんなストレスがあるのか。

なんにも夫は分からなかったよね。

 

子育てって学校で習うわけじゃないから、いちいち全部分からないことだらけ。

もう、分からなくて調べまくったこと書いたらきりがないくらい。

 

そんなこと誰も言わないし、結婚したら子供が生まれてみんな育ててるから「大変なことがある」っていうのがそもそも想像できないんだよね。

 

なんなく、「誰でもでる(簡単そうな)こと」くらいの認識なんではないでしょうか。

 

実際私も自分が子供を産むまでどんな大変なことがあるかなんて想像できなかった。

だから、子育てと同時に自分も親として育っていきました。

 

だけどね、そこに夫が同じように関わらなかったら、夫の「お父さん歴」は私の「お母さん歴」と同じ年数を過ごすのに「親」にはなれていないのだよ。

 

ただ「お父さん」という称号をもれなくもらっただけの外野みたいなもんです。

 

だから子育てと家事を両立してる妻にリスペクトも感謝もないし、「俺の仕事手伝ってくれんのに、なんで俺が家事せんといけん?」とかいう言葉になるんでしょう。

 

きっちり半分とかにしてくれなくても、週末だけでも、コーヒー淹れてくれて「たまにはゆっくり座って」なんて言ってくれたらよかったのに。

 

私の誕生日にケーキくらい買ってきてくれたらよかったのに。

結婚記念日くらい外食に誘ってくれてもよかったのに。

 

「いつもありがとう」ってたまには言ってくれたらよかったのに。

 

「ありがとう」その言葉は幸せにしてくれる言葉なのにね。

あ、ちなみに私は洗濯物干してくれたり、取り込んでくれたりした時にはちゃんと「ありがとう」といっていたし、ゴミ出ししてくれる時には「お願いします」も言ってましたよ。

あと、食洗機でお皿洗ってくれた時と庭木の剪定をしてくれた時も「ありがとう」と。

 

それだけ?って思うかもしれないけど今思い出しても夫がしてくれた家事って…

それだけだな。

 

育児に関しては夏にたまーにプールに連れってくれたのと、何回か公園に上の子だけ連れてってくれたくらいかな。

 

夫が家事育児してくれたら私は「ありがとう」っていうけど夫は私が家事育児しても「ありがとう」って言ってくれたことなかったな。

 

さいごに

夫も家事・育児に関わるのは当たり前。きっちり半分ずつしなくてもそれぞれの家庭でお互い納得のいくルールでやればいいと思う。

 

そこに感謝の気持ちがあれば自然と「ありがとう」という言葉がでてくるだろうし、「ありがとう」と言われればうれしいし、自分ばっかり負担してるっていう妻の怒りも少なくなるはず。

 

妻がやって当たり前と思っていたり、育児の悩みを共有できなかったら小さな溝が年月を経て取り返しのつかない深い溝になっていきます。夫が気づかないうちに。

 

そして、離婚に発展することも珍しくないことに。

 

それでも妻が家事・育児を多く負担するのが当然と思ってる人がいるなら、シングルファーザーの記事でも読めばいいと思います。

例えばこちら

 

奥様が病気で亡くなって否応なくシングルファーザーとして家事・育児・仕事をこなさなければならなくなった苦労が分かります。

 

これを読めば、正社員じゃないとしても仕事しながら家事・育児してる妻側の気持ち、専業主婦だとしても親の協力なしのワンオペ育児をしてる妻の気持ちがわかると思います。

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